百田尚樹作
高校ボクシング部の話。約600ページの大作だが、
めちゃめちゃ面白くって、二日で読んでしまったよ。
「永遠の0」も泣けたし、いい作家だぁ!
佐藤亜紀の、豪快かつ緻密な史劇。
20世紀初めのロシアが舞台で、戦争に巻き込まれて
ただただ落ちていく主人公。
殺掠・裏切りを、生きるがために繰り返していく。
言ってしまえば、それだけの話で、嫌悪感も強いが
最後まで読んだ後に、妙なカタルシスを感じてしまった。
このような時代は、腕力・知力があり倫理観の無い者は
おしなべて、このような生き方をしたのではないか。
倫理という言葉が、金に置き換わってしまった現代を
デフォルメした話と解釈するのは間違っているのだろうか?
子供の頃から、父親にSFの本をもらってたせいか、違和感なくたくさんのSFを
読んできていた。
そのなかで、星新一は、なんといっても「お〜い でてこい」の衝撃が忘れられない。
この本は、星新一の学生からを追った、ドキュメンタリーだが、日本のSFの
創世記の辺りは、なかなか興味深い。星とともに、小松左京や筒井康隆が
出現して、SFを日本の純文学と対比してマーケットを創っていく苦労などが
書かれている。
星は、手塚などと同じく、まさに天才だったのだが、昭和の「万博」など熱い時代の
シンボルのような存在だったんだなぁ。
原作を読んでから映画を観ると、たいがい、違和感を感じてしまう。
この映画は、今年の傑作の一本だが、原作は、映画の後で読んだ。
わずかな心の揺らぎが、映画では伝わり難い、あるいは一度観ただけでは分かり難いが、本では、細かで丁寧な描写でよく判る。
原作と映画のストーリーの違いが小さいこともあるが、映画出演陣が、そのまま心の中で再び動き始め、一つの物語で二度楽しむことができた。
これだけ、いろんな意味で衝撃を受けた本は久しぶりだ。
生きる意味を真剣に考えさせられる。 過去に観た同じ題材の映画や本のシーンが、次々と脳裏に浮かんでくるという、不思議な描写力を持っている。
図書館で借りて読んだが、今日、早速注文した。
自分の子供にも読ませるつもりだ。
若い人たちにもぜひ読んで欲しいと思う。
それにしても、ここで描かれる日本が、今の日本の構造を象徴しているようで怖くなる。
えせエリート官僚に依る失敗してもだれも責任をとらず逃げ切ることだけを考える支配者。最後の肝心な決断が出来ず臆病になるリーダー(権力者)達。
酷すぎる、日本のマスコミ(人をけなせば、部数が伸びる・・・)野次馬根性。
ふうぅぅぅぅ